この研究は、著者らの先行研究(W. Loscher et al., Cancer Lett., 71: 75-81, 1993; M. Mevissen et al., Carcinogenesis (Lond.), 17: 903-910, 1996)で報告した知見「低レベル(50または100μT)の50 Hz磁界(MF)ばく露により、メスのSprague Dawleyラットの乳がんの7,12-ジメチルベンズ[a]アントラセン(DMBA)モデルにおける乳腺腫瘍の発生および増殖を促進する」、についてさらに検討した。今回の実験では、ばく露群(n = 99)と擬似ばく露群(n = 99)を用いた。先行研究と異なる実験条件は、低用量のDMBA(ラットあたり20 mgの代わりに10 mg)の使用、DMBA投与前のMFばく露(先行研究では事後ばく露のみ)、およびDMBA投与後のMFばく露期間延長(13週間の代わりに26週間)である。この3点が、腫瘍の発生と増殖に対するMFの効果を高めるか否かを調べた。その結果、乳房腫瘍の発生および増殖は、MFばく露によって有意に増強された;腫瘍発生率に対する最も顕著な効果(擬似ばく露群190%高い)は、DMBA投与の13週間後に観察された;剖検時、すなわちDMBA投与の26週間後、組織学的に確認された乳腺腫瘍の発生率は、擬似ばく露群で50.5%、MFばく露群で64.7%であり、その差は統有意であった、などを報告している。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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偏波 |
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ばく露時間 | 24 h/day, 7 days/week, for 27 weeks |
Additional information | horizontal |
Modulation type | CW |
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