この研究は、磁界ばく露後の遺伝子発現に関する研究報告を踏まえ、先行研究で陰性結果が得られたよりも高い磁束密度およびより長いばく露期間を用いて、発現の遅延を含む遺伝子発現の変化を調べた。2mT、60Hzの磁界への24時間ばく露の0、1、3、24および48時間後に、MFC7 WT、HeLa S3およびA172細胞からRNAが抽出された。c-myc、c-fos、β-アクチン、グリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GaPDH)およびCsa-19について試験したが、試験した全ての条件下で、磁界の有意な影響は見られなかった、と報告している。
ヒトの乳腺(MCF7 WT)、脳(A172)及び子宮頸部(HeLa S3)細胞におけるc-myc 、c-fos 、ß-アクチン、グリセロアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)及びCsa-19遺伝子発現を調査した。細胞株のp53の状態の差を考慮した。
全ての細胞株で、c-myc 及び c-fos の遺伝子発現に対する陽性対照はTPAであった。Csa-19遺伝子発現については7Gyのガンマ線照射を用いて陽性応答を誘導した。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
60 Hz
ばく露時間:
continuous for 24 h
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周波数 | 60 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 24 h |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | 25 cm² tissue culture flasks placed in the central planes of long solenoids. The cell monolayer was parallel to the field lines. The solenoids were enclosed in individual magnetic shield cylinders. |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
Additional information | Control cells experienced zero magnetic field but were subjected to same level of disturbances such as acoustic noise and convective heating. 0.5 µg/ml TPA was administered for 30 min as positive control for expression of c-myc and c-fos in all cell lines. 7 Gy of X-rays was used to elicit a positive response in Csa-19. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 2 mT | unspecified | 測定値 | - | - |
これら3つの細胞株全てにおいて、c-myc 、c-fos 、ß-アクチン、グリセロアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ(GAPDH)及びCsa-19遺伝子発現における統計的に有意な磁界の影響はなかった。
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