研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[60 Hz、0.1 mTの磁界ばく露はCEM-CM3細胞におけるがん遺伝子の転写率または転写レベルを変化させない] med./bio.

Absence of 60-Hz, 0.1-mT magnetic field-induced changes in oncogene transcription rates or levels in CEM-CM3 cells

掲載誌: Biochimica et Biophysica Acta - Gene Structure and Expression 1998; 1443 (3): 334-342
Journal partially peer-reviewed/peer-review process unclear

<目的>Phillipsらにより報告された60Hz、0.1mT電磁界ばく露によるCEM-CM3細胞での時間依存性のc-fos、c-jun、c-mycがん遺伝子転写の変化に再現性があるか否かを検討する。 <方法>CEM-CM3T細胞を1×10^6/mlの濃度で培養し、60Hz、0.1mTの磁界ばく露し、0、15、30、60、120分後の核および細胞質RNAを抽出し、転写率、転写レベルを検討する。 <結果及び結論>1)0時間値を基準にした場合および各時点でのG3PDH遺伝子転写を基準にしても、磁界ばく露により転写率に変化は認められなかった。2)更に転写レベルにもまったく変化は認められなかった。

研究目的(著者による)

Phillips他(publication 913)によって報告された、ヒトリンパ芽球細胞における発がん遺伝子 c-fosc-jun 及び c-myc の60Hz磁界誘導した転写の変化の再現性を評価すること。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: 15, 30, 60 or 120 min

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 15, 30, 60 or 120 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
チャンバの詳細 magnetic field or sham exposure was made in matching Forma 3158 incubators placed 3 m apart
ばく露装置の詳細 a pair of square Helmholtz coils (37 x 37 cm²) placed 19 cm apart; four flasks containing cells were placed within the central zone (17 x 17 x 5 cm) of the coil, where the magnetic field was uniform within 1%. The coils were energized in a buck mode for sham exposure.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 0.1 mT effective value - - -

Reference articles

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

いずれの時点でも、調査した発がん遺伝子転写レベルに有意差は認められなかった。

研究の種別:

研究助成

Replicated studies

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