200μT、50 Hzの水平磁界への間欠ばく露(2時間On/22時間Off)の影響を210個の受精卵で調べた。対照として210個の卵(擬似ばく露)を実験用の卵として、同じチャンバーに入れて孵化された。鶏胚は孵化48時間後に発達上の異形、成長状態が調べられた。細胞外膜構成成分(ラミニン、フィブロネクチン、タイプIVコラーゲン)の免疫組織化学的な解析を7日目に、脳、肝臓、心臓の異形組織分類の検査を2,7,12,18日目に行った。さらに卵の孵化率と卵の重さを2,7,12,18日目に評価した。また、調査として孵化から90日間、ひな鳥の体重と臓器の組織的な解析を行った。それぞれの変動はブラインドで行い、ばく露群と擬似ばく露群の値の統計的な比較からは、調査したいずれも変数において有意な違いはなかった。故に、50hzの間欠性200μTの磁界への鶏胚ばく露は発達上の異常、成熟状態の変化、細胞外膜構成成分の変更、または脳、肝臓、心臓の形成異常の要因とはならない。さらに擬似ばく露された卵に比べ、ばく露され、孵化した90日目のひな鳥の体重、中枢神経系、肝臓、心臓、精巣などに形態学、組織学的な違いはなかった。
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