この研究は、磁界の腫瘍促進効果の可能性を調べる実験を行なった。4つの磁束密度レベル(0.5 μT、5 μT、0.05 mT、および0.5 mT)で、一様な水平50Hz磁界への12週間のばく露を受けたラットにおいて、2つの肝臓病巣バイオアッセイを行った。磁界ばく露前に、ラットは、部分肝切除術およびジエチルニトロサミン投与を受けた。陽性対照として、フェノバルビタール(PB)を12週間投与した。 γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(GGT)およびグルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST-p)染色陽性の病巣の数、面積および容積を評価した。その結果、ばく露群の体重増加および相対肝重量は、対照群と比較して差はなかった;1回目の実験では、対照群と比較して、0.5 μTおよび0.05 mTのばく露群のGGT染色陽性病巣がわずかに増加したが、GST-p染色陽性病巣では変化がなかった;2回実施した実験のデータを一緒に分析すると、2つのタイプの病巣の数は、対照群と同じ範囲にあった、と報告している。
雄のラットの肝臓の70%を切除した。24時間後、腫瘍イニシエータとしてジエチルニトロソアミン(DENA)30mg/kgを腹腔内注射した。1週後、変化した肝細胞の成長をプロモートするため、フェノバルビタールを投与した。
ラットには酵素ガンマグルタミルトランスペプチダーゼを生じない特別な餌を与えた。
細胞成長の変化の指標としての酵素ガンマグルタミルトランスペプチダーゼ及びグルタチオンS-トランスフェラーゼの有無について、肝組織の切片を組織病理学的に検査した。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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偏波 |
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ばく露時間 | 19 h/day, for 12 weeks |
Additional information | horizontal |
Modulation type | CW |
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ばく露の発生源/構造 |
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チャンバの詳細 | polycarbonate plastic cages in exposure rack |
ばく露装置の詳細 | equipment 114° to NS-axis |
磁界にばく露された動物は非ばく露対照よりも肝臓の重量が重かった。
部分肝切除とその後のジエチルニトロソアミン処理は、上述の酵素の発現によって示される前腫瘍性肝病変を生じた。
ばく露群と対照群で肝臓の相対重量と体重増加に差は認められなかった。
磁界ばく露群の肝臓における組織化学的に染色した酵素の核の数は対照群の範囲内であった。
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