研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[シリアンハムスター表皮細胞の不死化は電力周波電磁界ばく露で促進しない] med./bio.

Syrian hamster dermal cell immortalization is not enhanced by power line frequency electromagnetic field exposure

掲載誌: Br J Cancer 1999; 81 (3): 377-380

この研究は、シリアンハムスター真皮細胞の初代培養細胞にそれぞれ、電離放射線への事前ばく露不死化の閾値(1.5Gy)または閾値以下(0.5 Gy)のレベル)の有無別に、10、100および1000 μTの電力周波電磁界の60時間連続ばく露を行なった。電磁界単独ばく露では、細胞の不死化は起こせなかった;さらに、電磁界ばく露は、電離放射線誘発不死化の頻度を増強しなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

この イン・ビトロ 研究は、既知の発がん因子(ガンマ線、0.5または1.5Gy)の有無での細胞のハムスターの表皮細胞の不死化に対する電磁界の影響を調査するために実施した。

詳細情報

シリアンハムスターの上皮細胞は、自然発生の不死化が非常に低頻度であることから、調査する細胞株に選択した。細胞の不死化は腫瘍のイニシエーションの兆候となり得る。
家庭内で一般的に遭遇するレベルの電磁界細胞ばく露した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
Modulation type: CW
ばく露時間: 60 h

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 60 h
Modulation
Modulation type CW
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
チャンバの詳細 2 identical insulated chambers with munetal shielding
ばく露装置の詳細 ten 75 cm² tissue culture flasks in a levelled carrier within solenoid
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 44 µT - 備考を参照のこと。 - DC superimposed for earth MF
磁束密度 1,000 µT maximum 測定値 - -
磁束密度 100 µT - 測定値 - -
磁束密度 10 µT minimum 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

電磁界ばく露は単独では調査した細胞株における細胞の不死化を生じなかった。更に、電磁界ばく露電離放射線誘導した不死化の頻度を高めなかった。

研究の種別:

研究助成

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