<目的>ヒトのがんと弱い正弦波磁界(SVMF)との関係が言われているが反論も多い。疫学を越えて生物化学的あるいは生物物理的面からの効果を確立することが必要である。このためには細胞が悪性化するときに変化することが知られている特異的因子にSVMFが影響するか否かを実験的に示すことである。その因子の一つとして細胞増殖は悪性化の基準の一つとして一般に認められている。第二にはADA比活性の変化である。 <対象・方法>ヒヨコ胎児線維芽細胞(CEF)を用いた。磁界は100Hz-0.06、0.08、0.1、0.2、0.3、0.4、0.5、0.6、0.7mT、60Hz-0.3、0.7mT、50Hz 0.7mTを24時間曝露した(図1)、細胞増殖(MTT)、^3H-thymidine取り込み、ADA活性などを調べた(図1)。 <結果>細胞増殖は表1、2及び図2、3に示すように増加した。ADA比活性は図4に示すように60Hz、0.3mTで約50%減少した。しかし60Hz、0.7mTでは10%低下したが有意ではなかった。 <結論>磁界曝露の効果を量的に示した。
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