<目的> 電磁界が染色体に異常を引き起こすか否かについては,相反する報告がなされている.本研究では,この点を究明するため,電磁界のヒトリンパ球に及ぼす影響を(1)姉妹染色分体交換(SCE),(2)染色体異常(CA),(3)細胞分裂指数(MI)及び(4)細胞増殖指数(CPI)を調べることによりしらべた. <方法> 3人の被験者から採血し,全血を培養,パルス幅19ms, 50Hz, 1.05mTの磁界を24,48及び72時間曝露.Gotoら(1978)の方法を改良したギムザ染色により,上記4項目を検討. <結果及び結論> 表1及び図1にまとめてあるように,調べた4項目いずれも特に72時間の曝露で有意の変化を示す.48時間及び24時間ではCA, MIも有意にそれぞれ増加及び減少を示す.本実験においては,PEMFが染色体に対して,重大な損傷を与えることが示唆された.
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