この研究は、電磁界ばく露と男性の乳がんリスクとの関連可能性について、7件の症例対照研究と11件のコホート研究を同定し、メタ分析した。その結果、統合オッズ比は1.32(95%信頼区間:1.14 -1.52, P < 0.001)であった、と報告している。ただし、提示された研究一覧表では、個別研究において有意なオッズ比上昇が見られたのは18件の内3件のみであり、その内2件(1991年、1992年)は職務名によるばく露評価、1件(1994年)のカットオフポイントは0.18 μTであること、また稀少疾患のため、いずれの研究でも症例数は極めて少ないこと、18件中16件が1990年代の報告であることなどが示されている。
以下の症例対照研究7報及びコホート研究11報を含めた:Demers他(1991)、Loomis(1992)、Rosenbaum他(1994)、Stenlund他(1997)、Cocco他(1998)、Feychting他(1998)、Park他(2004)、Matanoski他(1991)、Tynes他(1992)、Guenel他(1993)、Floderus他(1994)、Theriault他(1994)、Savitz他(1995)、Fear他(1996)、Johansen他(1998)、Floderus他(1999)、Pollan他(2001)、及び Nichols他(2005)。
タイプ | 値 |
---|---|
合計 | 7,487,222 |
男性の乳がんの症例356人
電磁界ばく露に伴う男性の乳がんの統計的に有意なリスク上昇が認められ(プールしたOR 1.32、CI 1.14-1.52)、サブグループ分析でも同様の結果が示された。
著者らは、実験的証拠はないものの、電磁界ばく露は男性の乳がんのリスク上昇と関連しているかもしれない、と結論付けた。
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