超低周波磁界(MF)への職業ばく露を1985-1991年に乳がんと診断された男性56名、1985-1987年に精巣がんとして診断された144名で調べた。症例を、前に行った症例-対照研究での1121名の対照と比較した。ばく露評価は、磁界の測定に基づいた職種ばく露マトリックスにリンクさせ、治療前に長く従事していた職種を基にした。≦0.15uTを参照として、>0.28uTと>0.4uTでの平均を推定した。乳がんのオッズ比は前者で0.7 (95%CI:0.3-1.9)で、後者の場合、0.7(95%CI: 0.2-2.3)であった。60歳以下の男性では、オッズ比は0.9(0.204.5)と1.5(0.3-8.3)であった。精巣がんではORは1.3(0.7-2.5)と2.1(1.0-4.3)であった。40歳以下のORは1.9(09.8-4.4)と3.9(1.4-11.2)であった。結果は非セミノーマに帰された。症例数が少ないが、男性の乳がんは磁界ばく露との関連性は見られない。精巣がんは、磁界とがんとはホルモンに関係するという仮説を支持する結果が得られ、さらに研究が必要であろう。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。