この研究は、乳がん細胞株MCF-7の2つの異なるクローン細胞(MCF-7 p181およびMCF-7 p40)において、低周波電磁界ばく露がタモキシフェンの抗エストロゲン作用を阻害するか否かを実験で調べた。非常に一様な50Hz磁界を、磁束密度レベルを変えて(0.2、1.2、10、100 μT)、それぞれのクローン細胞に7日間ばく露した。4つの磁束密度レベルで、タモキシフェンの抗エストロゲン作用の用量反応曲線を得た。その結果、4つの磁束密度レベルでのタモキシフェンの用量反応曲線から50 %阻害レベル(IC(50))の値が得られた;タモキシフェンの用量反応曲線は、磁束密度依存的に高濃度方向へシフトし、それは1.2 μTで最も大きかった、と報告している。
乳がん細胞株MCF-7の2つの異なるクローンを、極めて一様な50Hz電磁界にばく露し、各種の界強度でタモキシフェンの量‐反応曲線からIC50(抑制濃度50%)値を計算した。
タモキシフェンは、エストロゲン受容体陽性の乳がんの治療に約30年間用いられている。進行したエストロゲン陽性乳がん患者の大半は、当初はタモキシフェン治療が有効だが、彼女らの腫瘍の多くは再発し、そうなると同治療がもう通用しなくなる。
10-8 - 5 x 10-6 Mに最終濃度を上昇させたタモキシフェン溶液を用いた。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 7 days |
ばく露の発生源/構造 |
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チャンバの詳細 | Incubator maintained at 37°C with CO2 concentration kept at 5%. |
ばく露装置の詳細 | The coils were dimensioned in such a manner that the induced magnetic field was homogeneous in the center space of the incubator where the cells were kept. Exactly the same time duration and set-up conditions were used for sham exposure but in the absence of magnetic field. |
Additional information | For heating, a bifilar copper coil was supplied with an anti parallel current so that the net applied static field of the heating coil was nulled. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 100 µT | - | 測定値 | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 7 days |
ばく露の発生源/構造 |
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測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 10 µT | - | 測定値 | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 7 days |
ばく露の発生源/構造 |
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測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 1.2 µT | - | 測定値 | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 7 days |
ばく露の発生源/構造 |
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測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 200 nT | - | 測定値 | - | - |
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