この研究は、220 kV送電線から発生する磁束密度が約8μT rms(二乗平均平方根)の50 Hz電磁界(EMF)に、屋外でCBAマウスをばく露させた。11、20および32日間のばく露後に、可能性のある遺伝毒性影響ならびに体重、白血球、赤血球、ならびに脾臓および精巣のオルニチンデカルボキシラーゼ(ODC)活性レベルへの影響を調べた。脳細胞において、単細胞電気泳動(コメットアッセイ)によるDNA移動を調べた。その結果、32日間ばく露の場合、コメットアッセイにおいてDNA損傷の増加が示された(p <0.001);20日間ばく露の場合、単核白血球数の減少が観察された (0.02 < p < 0.05)、と報告している。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 11 days, 20 days or 32 days |
ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | Animals were placed in plastic cages with special lids to prevent eddy currents. The cages were placed in wooden boxes which were placed below the lines |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 8 µT | effective value | 測定値 | - | - |
ばく露された動物を全てプールした場合、ばく露終了時に非ばく露群と比較して、統計的に有意な体重低下が認められた。但し、各々のばく露群(11、20、32日)を個別に調査した場合、体重の有意な変化は認められなかった。32日間のばく露後にのみ、偽ばく露群と比較して脾臓の重量の統計的な低下が認められた。
20日間の電磁界ばく露後、単核白血球の数の低下が認められた。32日間のばく露は、明確なDNA損傷につながる。全体として、ばく露された動物を全てプールした場合でも、ODC活性は変化しなかった。
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