この研究は、ラットの子宮と卵巣に対する超低周波磁界(ELF-MF)の影響を調べた。48匹の雌Wistarアルビノラットを2グループに分け、1つは50日間、もう1つは100日間のばく露に割り当てた。各グループをさらに2群に分け、1つは擬似ばく露群(n = 12)、もう1つはELF-MFばく露群(n = 12)とした。ばく露群は、50 Hz 1 mTのELFMFに3時間/日で、50または100日間ばく露を受けた。卵巣と子宮の評価は電子顕微鏡検査法でおこなった。その結果、50日間ばく露群で、卵巣の胚性上皮細胞で、超微細構造の溶解などいくつかの形態学的変化が観察された; 100日間ばく露群でも、卵巣の胚上皮および白膜の超微細構造の変化などいくつかの形態学的変化が観察された;同様の変化が子宮でも観察された;両方のばく露群で、卵巣と子宮のマロンジアルデヒド濃度(MDA)が増加しました(p <0.001)、と報告している。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | repeated daily exposure, 3 h/day for 50 or 100 days |
ばく露の発生源/構造 | |
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チャンバの詳細 | The coils were placed face to face vertically and horizontally in a Faraday cage (130 x 65 x 80 cm) |
ばく露装置の詳細 | Animals were exposed in Plexiglass cages (32 x 18 x 15 cm). Animals for sham exposure were kept under the same condition but in the absence of magnetic field. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 1 mT | mean | 測定値 | - | - |
データは、1mTの超低周波磁界への50及び100日間のばく露が細胞レベルで、及びマロンジアルデヒド濃度を変化させ得ることを示した。
超微細構造の溶解、細胞オルガネラの減少、細胞内の空隙、核の典型的な構造の喪失が、50日ばく露群の卵巣の胚上皮細胞に認められた。卵巣の胚上皮及び白膜における超微細構造の変化、核及び核小体における不規則性、細胞質の脂質小胞の増加、ならびにオルガネラの減少が、100日ばく露群の卵巣に認められた。同様の変化が子宮でも認められた。
2つのばく露群のラットで、卵巣及び子宮でのマロンジアルデヒド濃度が増加した。
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