この研究は、1.8 GHzのGSM携帯電話基地局アンテナからの放射を再現した無線周波(RF)電磁界に遠方界ばく露したSprague-Dawleyラットについての生涯の発がん性研究を実施した。雌雄のS-Dラット合計2448匹を、1.8 GHzのGSM RF(0、5、25、50 V/m)に19時間/日、出生前から自然死に至るまで全身ばく露した。その結果、50 V/mばく露群の雄の心臓において、神経鞘腫の発生率の統計的に有意な上昇が認められた。更に、50 V/mばく露群の雄及び雌の心臓において、神経鞘細胞の過形成の発生率の上昇が認められたが、これは統計的に有意ではなかった。50 V/mばく露群の雌において、神経膠細胞の悪性腫瘍の発生率の上昇が認められたが、これも統計的に有意ではなかった。この知見は、近傍界ばく露を用いた米国の国家毒性プログラム(NTP)の結果と整合し、これを補強するものであり、RF電磁界のヒトに対する発がん性に関する国際がん研究機関(IARC)の結論に再評価を求める十分な証拠を提示するものである、と著者らは結論付けている。
周波数 | 1,835 MHz |
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タイプ |
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特性 |
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Modulation type | cf. additional information |
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