この研究は、著者らによる広範なヒトでの研究の一部として、50 Hzの磁界(10 μT)への急性ばく露が、インターロイキン1β(IL-1β)、インターロイキン2(IL-2)、インターロイキン6(IL-6)、インターロイキン-1受容体拮抗薬(IL-1RA)、およびインターロイキン-2受容体(IL-2R)の産生に影響するか否かを調べた。32人の男性被験者(20 - 30歳)をそれぞれ16人からなる2群(擬似ばく露対照群とばく露群)に分けた。すべての被験者は、2週間の間をおいて、直線偏波磁界への連続および断続的なばく露の2つの実験セッションに参加し、23:00から08:00(横臥中)まで磁界のばく露(または擬似ばく露)を受け、11:00、17:00、22:00、01:00、04:00、06:00、08:00に採血された。最初の実験セッションの2週間前に馴化セッションを設けた。連続ばく露は9時間連続、断続的ばく露は9時間の間に1時間「オフ」と1時間「オン」を繰り返し、「オン」の時、オン15秒/オフ15秒の断続的磁界を発生させた。その結果、断続的な50 Hz磁界(10 μT)ばく露を受けた被験者において、IL-6の有意な上昇が観察された;しかし、IL-1β、IL-2、IL-1RA、およびIL-2Rへの影響は観察されなかった、と報告している。
若年男性32人(20-30歳)を偽ばく露群とばく露群に分けた(各群n=16)。被験者を23:00から08:00まで磁界にばく露し、各セッションの異なる時点(11:00、17:00、22:00、01:00、04:00、06:00、08:00)で血液サンプルを採取した。2つの実験セッションの前に馴化セッションを設けた(最初の実験セッションの2週間前;ばく露なし)。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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偏波 |
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ばく露時間 | continuous for 9 h (session 1) or intermittend for 9 h : 1 h on - 1 h off (session 2) |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | two persons exposed in the same room lying in wooden beds arranged parallel to each other; rooms for exposure and sham exposure 7 m apart; three 120 cm x 140 cm rectangular Helmholtz coils, spaced 80 cm apart, positioned at the level of the head, groin and ankles at each bed; coils wrapped in wood |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
Additional information | whenever the exposure source was turned "on", the magnetic field was on a 15 s "on-off" cycle |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 10 µT | - | 測定値 | - | - |
このデータは、50Hz磁界への間欠ばく露は(06:00及び08:00の)IL-6産出を有意に減少させることを示した。但し、インターロイキンIL-6β、IL-2、IL-1RA、IL-2Rへの影響は見られなかった。
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