研究のタイプ: 疫学研究 (exposure assessment/dosimetric study)

[INTERPHONE研究:デザイン、疫学的方法、調査対象集団の特性] tech./dosim.

The INTERPHONE study: design, epidemiological methods, and description of the study population

掲載誌: Eur J Epidemiol 2007; 22 (9): 647-664

この10年間で携帯電話の使用が世界中で急激に増加したことで、無線周波数(RF)場へのばく露健康影響可能性に大きな関心が生まれている。多数の国で実施される患者対照研究であるINTERPHONE研究は、携帯電話使用が癌のリスクを高めるかどうか、さらに厳密に言うと、携帯電話から放射される無線周波数(RF)場が発がん性かどうかを調査する研究組織である。この研究は、携帯電話からの無線周波数(RF)場にもっとも曝された組織に生じる腫瘍に焦点が当てられた。この腫瘍には、神経膠腫髄膜腫聴神経鞘腫耳下腺腫瘍がある。携帯電話の詳細な使用歴に加え、これらの腫瘍に対する多くの既知および潜在的なリスク因子に関する情報が収集された。この研究は、共通の中心となるプロトコルを使って、オーストラリア、カナダ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、イスラエル、イタリア、日本、ニュージーランド、ノルウェイ、スウェーデン、英国の13カ国で実施された。この論文は、研究デザイン、研究方法、そして、調査対象集団の主な特徴について説明している。INTERPHONE研究は、今日までの携帯電話使用および注目したがんの潜在的リスク因子に関連するリスクを調べた大規模患者対照研究であり、2, 765例の神経膠腫、2, 425例の髄膜腫、1, 121例の聴神経鞘腫、109例の悪性耳下腺腫瘍と7, 658例の対照が含まれた。特に、想起バイアス参加バイアスの大きさと方向性の見積もりおよびそれが研究結果に及ぼす影響に注意が払われた。

ばく露

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