この研究は、超低周波磁界(ELF-MF)ばく露とアルツハイマー病(AD)との関連を細胞レベルで調べるために、分化型の神経芽腫細胞株IMR-32を用いた二重ブラインド化実験を行なった。IMR-32細胞は、異なる3つの分化日齢(分化培地でのインキュベーション後、2日目、10日目、および16日目)に、60 Hz正弦波ELF-MF(50、100、および200 μT)の4時間ばく露を受けた。磁界発生には、特製のヘルムホルツコイルを用いた。ばく露を受けた細胞から抽出した全RNAを、アガロースゲル電気泳動で分離し、ノーザンハイブリダイゼーション用のナイロン膜に転写した。ジゴキシゲニン標識APP695 RNAプローブを用いて、ELF-EMFばく露レベルに応じたAPP695 mRNAレベルの変化を測定した。その結果、APP695遺伝子の転写には、IMR-32の分化日齢、それから磁界ばく露との間に、どのような関係も見られなかった、と報告している。
本研究では、分裂してベータアミロイドにつながるアミロイド前駆タンパク質(APP)を判定した。ベータアミロイドはアルツハイマー病患者の脳内のアミロイド斑の主な成分で、ニューロン細胞死の原因となる。
加えて、調査した細胞株の分化期間(2、10、16日)及び複数の磁界強度(50、100、200µT)の影響力を調べた。
周波数 | 60 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 4 h |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | The coils had an inner diameter of 2,75 inches where the 60 mm Petri dishes were placed and an outer diameter 3.25 inches. The vertical distance between the coils was 0.3125 inch. A switch box was used to randomly select exposure, sham exposure and external coil activation. For exposure, sham exposure and external coil activation, the current was switched in same direction, in the opposite direction and supplied to an identical coil located 1 m away from the sample, respectively. |
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