この研究は、アルゼンチンモリゴキブリ[Blaptica dubia]の若虫の消化管の質量及びその組織中の抗酸化バイオマーカーに対する、静磁界及び超低周波(ELF)磁界への長期的影響を調べた。1月齢の若虫を、静磁界(110 mT)またはELF磁界(50 Hz、10 mT)にばく露した。その結果、ばく露群の消化管の質量は対照群と比較して有意に減少した。スーパーオキシドジスムターゼ(SOD)及びカタラーゼ(CAT)活性は対照群よりも顕著に高く、磁界ばく露群間の違いはSODのみで統計的に有意であった。印加した磁界はグルタチオン(GSH)総量には影響しなかった。グルタチオンレダクターゼ(GR)及びグルタチオンS-トランスフェラーゼ(GST)の活性は、両ばく露群で対照群よりも有意に低下した。主成分分析法(PCA)では、対照群とばく露群との差に対する主な寄与因子は、PCA1ではCAT及びGST、PCA2ではSOD及びGRであることが示された。PCAでは抗酸化バイオマーカーの反応に応じて、両ばく露群を明確に分けられた。この研究で印加した磁界は、消化管の質量ならびに調査対象のバイオマーカーに影響力を及ぼす潜在的ストレス要因であるとみなすことができる、と著者らは結論付けている。
周波数 |
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タイプ |
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ばく露時間 | for 5 months |
ばく露の発生源/構造 |
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チャンバの詳細 | 3-5 nymphs in Petri dishes |
ばく露装置の詳細 |
a double-U shaped permanent magnet; Petri dishes were placed between the poles (distance 4.5 cm); the magnetic field lines were parallel to the vertical component of the geomagnetic field; the temperature was stable during the experiment with 26 ± 0.2°C |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 110 mT | - | 測定値 | - | field homogeneity ± 26.87% |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | for 5 months |
ばく露の発生源/構造 | |
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チャンバの詳細 | see field 1 |
ばく露装置の詳細 |
electromagnet consisting of a regular laminated transformer core surrounded by three pairs of coils; each coil was made of 84 copper wires (1 mm in diameter); the surface of the poles was 44.6 cm2 with a 7.5 cm space between them; the magnetic field lines were parallel to the vertical component of the geomagnetic field; the average temperature was 26.3 ± 0.05°C |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 10 mT | mean | 測定値 | - | approximate value with uniformity of ± 69.12% |
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