携帯電話使用の悪影響としての頭痛の報告が増加しているが、この関連を調査した研究の結果は矛盾している。著者らは、この関連についてのデータの一貫性を評価するため、入手可能な横断研究の系統的レビューおよびメタ分析を実施した。PubMedおよびその他のデータベースから刊行済みの文献を取得してスクリーニングし、最終的に7編の横断研究をメタ分析に含め、プールしたオッズ比(OR)および95%信頼区間(CI)を計算した。その結果、携帯電話ユーザーにおける頭痛のリスクは、非ユーザーと比較して38%上昇した(OR = 1.38、95% CI = 1.18-1.61、p < 0.001)。1日当たりの通話時間がより長いユーザーほど(2分未満と比較して、2-15分ではOR = 1.62、95% CI = 1.34-1.98、p < 0.001;15分超ではOR = 2.50、95% CI = 1.76-3.54、p < 0.001)、また1日当たりの通話頻度が多いほど(2回未満と比較して、2-4回ではOR = 1.37、95% CI = 1.07-1.76、p < 0.001;4回超ではOR = 2.52、95% CI = 1.78-3.58、p < 0.001)、頭痛のリスクが上昇した。これらのデータは、携帯電話使用は頭痛と有意に関連していることを示しており、この関連を確認し、理解するため、更なる疫学研究および実験研究が必要である、と著者らは結論付けている。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | mobile phone use: no |
集団 2 | mobile phone use: yes |
参照集団 3 | mobile phone use: < 2 min/day |
集団 4 | mobile phone use: 2 - 15 min/day |
集団 5 | mobile phone use: > 15 min/day |
参照集団 6 | mobile phone use: < 2 calls/day |
集団 7 | mobile phone use: 2 - 4 calls/day |
集団 8 | mobile phone use: > 4 calls/day |
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