この研究は、若年者の主観的な安寧、無線電話使用の状況を質問票調査した結果を分析し、両者の関連性を調べた。この断面調査は、ニュージーランドのWellingtonの小中学校の生徒を対象に、2009年の6月中旬から10月に実施された。両親への質問票で、家庭内の電話、無線環境などを調査した。その結果、参加者は373 人(男子55.5%、女子44.2%)、平均年齢12.3歳(約10-14歳)、参加率は85%であった;携帯電話およびコードレス電話の通話回数と通話時間の申告値は、頭痛症状スコアと関連した(携帯電話で10分以上の通話回数が>6回/週の場合、OR= 2.4[95%信頼区間(CI)=1.2-4.8]、コードレス電話の使用時間が>15 分/日の場合、OR= 1.74[95%CI =1.1-2.9]、などを報告している。
グループ | 説明 |
---|---|
参照集団 1 | > 10分の携帯電話通話/週:0 |
集団 2 | > 10分の携帯電話通話/週:1-6 |
集団 3 | > 10分の携帯電話通話/週:7-35 |
参照集団 4 | > 10分のコードレス電話通話/週:0 |
集団 5 | > 10分のコードレス電話通話/週:1-2 |
集団 6 | > 10分のコードレス電話通話/週:3-9 |
集団 7 | > 10分のコードレス電話通話/週:10-120 |
参照集団 8 | 日常的なコードレス電話の使用分数:0-4 |
集団 9 | 日常的なコードレス電話の使用分数:5-15 |
集団 10 | 日常的なコードレス電話の使用分数:16-240 |
参照集団 11 | 携帯電話ヘッドセット:なし |
集団 12 | 携帯電話ヘッドセット:有線 |
集団 13 | 携帯電話ヘッドセット:ワイヤレス |
参照集団 14 | コードレス電話の周波数:使用なし |
集団 15 | コードレス電話の周波数: ≤ 900 MHz |
集団 16 | コードレス電話の周波数: 1.8 - 1.9 GHz |
集団 17 | コードレス電話の周波数: 2.4 GHz |
集団 18 | コードレス電話の周波数: 5.8 GHz |
参照集団 19 | 自宅のWiFi:なし |
集団 20 | 自宅のWiFi:あり |
タイプ | 値 |
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参加者 | 373 |
参加率 | 85 % |
研究参加者373人のうち285人(76.4%)が携帯電話を所有し、12.8%が他の誰かの携帯電話を定常的に使用していると報告した。ほとんどの参加者(91%)が自宅でのコードレス電話症を報告した。
携帯電話の通話件数及びコードレス電話の通話時間は、頭痛のリスク上昇と関連していた(グループ3:OR 2.4、CI 1.2-4.8;グループ10:OR 1.74、CI 1.1-2.9)。有線式の携帯電話ヘッドセットの使用は耳鳴りと関連していた(グループ12:OR 1.8、CI 1.0-3.3)が、無線式のヘッドセットは頭痛(OR 2.2、CI 1.1-4.5)、気分の落ち込み/意気消沈(OR 2.0、CI 1.1-3.8)、夜間の目覚め(OR 2.4、CI 1.2-4.8)と関連していた。複数のコードレス電話周波数帯域は耳鳴り、気分の落ち込み/意気消沈、及び学校での眠気と関連していた。夜間の目覚めは、自宅にWiFiがある人々ではより少なかった(グループ20:OR 0.7、CI 0.4-0.99)。
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