この研究は、若者が自己申告する頭痛、集中困難、疲労感などの身体症状が携帯電話(MP)の使用に関連しているか否かを、医学生を対象にした質問票調査により分析した。質問票は、この研究のために特別に作成したものであり、健康状態や不定愁訴に関する項目およびMPの使用頻度を含めた。調査対象者330人(男性73.77 %、女性26.22 %)のうち回答したのは286人であり、回答率は86.6 %であった。その結果、MP使用の悪影響について何らかの知識があると回答した人は83.5 %であった;全体の76.9 %は1台の携帯電話を携行し、23.08 %は複数の携帯電話を携行していた;MPの1日の平均使用時間は、30分未満が55.94 %、30〜60分が27.97 %、60〜90分が11.53 %であった;90分超が4.54 %であった;頭痛を訴えたのは全体の16.08 %、疲労は24.48 %、集中困難は34.27 %、記憶障害は40.56 %、睡眠障害は38.8 %、聴覚障害は23.07 %、顔面皮膚炎は16.78 %であった;耳介および耳の後部/周辺の温感は28.32 %が訴えた;自分自身の症状と携帯電話の使用との間に関連があると思うと回答した人は44.4 %であった、と報告している。
グループ | 説明 |
---|---|
集団 1 | 日常的な携帯電話使用: ≤ 30分 |
集団 2 | 日常的な携帯電話使用: 30 - 60分 |
集団 3 | 日常的な携帯電話使用: 60 - 90分 |
集団 4 | 日常的な携帯電話使用: ≥ 90分 |
タイプ | 値 |
---|---|
合計 | 330 |
参加者 | 286 |
参加率 | 87 % |
医学部学生の56%が30分未満、28%が30-60分、11.5%が60-90分の日常的な携帯電話使用を報告した。学生の30.8%が自身の健康状態を非常に良い、62.2%が良い、7%がまずまずであると報告した。携帯電話ユーザーが報告した主な症状は、記憶障害(40.6%)、睡眠不足(38.8%)、聴覚障害(23.1%)であった。学生の44.4%が自身の症状を携帯電話使用に関連付けた。著者らは、この結果は携帯電話が医学部学生の日常生活において大きな役割を担っていることをしめしており、携帯電話使用の油外な影響を防ぐため、心理学及び健康へのインパクトを論じるべきである、と結論付けた。
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