この研究は、出芽細胞(S. cerevisiae)を用いて、磁界(MF)ばく露が細胞の変化を誘発するか否かを調べた。酵母細胞に、一様な静磁界または正弦波(50 Hz)磁界を、3通りの磁束密度(0.35 mT、1.4 mT、および2.45 mT)で、1時間および72時間ばく露を与えた。MFばく露中、指数関数的に増殖した非同期細胞集団は有糸分裂細胞周期のすべての段階の細胞を含んだ。MFは、1対のヘルムホルツコイル(直径40 cm、同心で間隔は20 cm)で発生させた。生存率、細胞周期分布、コロニー形成能力、および突然変異頻度をアッセイした。その結果、すべてのばく露群において、対照群に比べ、調べたパラメータの差はなかった;このことは、実験した磁束密度の一様なMFが、典型的なインビトロ増殖条件下で出芽酵母に検出可能な細胞変化を引き起こさないことを示唆している、と報告している。
静磁界または50Hz正弦波一様磁界への短期(1時間)及び長期(72時間)ばく露の影響を評価するため、酵母(Saccharomyces cerevisiae)における細胞の生存能力、細胞周期、コロニー形成能力、及び突然変異頻度の変化を調べた。
周波数 |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 1 h or 72 h |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | pair of Helmholtz coils with a diameter of 40 cm and 154 turns of 1.4 mm copper wire, mounted 20 cm apart on a wooden frame; Ependorf tubes with the yeast placed in the center of the coil system; vertical field homogeneity higher than +/- 3 % |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
このデータは、0.35mT、1.4mT、及び2.45mTの静磁界または正弦波50Hz磁界への短期(1時間)及び長期(72時間)のばく露は、酵母 Saccharomyces cerevisiae の細胞の生存能力、細胞周期、コロニー形成能力、及び突然変異頻度に変化を生じなかったことを示した。
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