研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[50Hz電磁界によるヒトリンパ腫細胞U937の増殖阻害] med./bio.

Inhibition of proliferation of human lymphoma cells U937 by a 50 Hz electromagnetic field

掲載誌: Cell Mol Biol 2001; 47: OL115-OL117

この研究は、50 Hz正弦波磁界がヒト組織球性リンパ腫由来細胞U937の細胞増殖および細胞生存力に与える影響を調べた。ヘルムホルツコイルを使用して、磁束密度0.3 - 4.7 mTの50Hz正弦波磁界ばく露を4日間、細胞を入れた培養器に与えた。その結果、0.3 mTおよび2 mTのばく露の場合、実験群と対照群の間に差は見られなかった;より強い磁界(2.5 mT以上)の場合、磁界ばく露群では細胞分裂の阻害が見られた;磁界が3.5 mT以上の場合、ばく露開始時の細胞数(1.5 × 105/ ml)の80 %以上が死亡した;これは、電磁気的に誘導された細胞死である可能性がある、と報告している。

研究目的(acc. to editor)

ヒト白血病単球細胞株U937の増殖に対する50Hz電磁界の影響を調べること。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous exposure for up to 4 days

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous exposure for up to 4 days
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 coils wrapped around the culture bottle (25 cm²)
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 4.5 mT maximum - - -
磁束密度 0.3 mT minimum - - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

このデータは、0.3-2mTの範囲のばく露細胞と対照細胞で差はないことを示している。但し、より強い磁界(≥2.5mT)は細胞分裂抑制した。≥3.5mTの磁界は開始時点で≥80%の細胞を死滅させた。

研究の種別:

研究助成

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