疫学研究から、交流磁界ばく露はがんの発症を増加させることが示唆されている。マウスの皮膚に対する発がんについてのこれまでの研究では、磁界ばく露単独では、腫瘍の成長を促進しないことが得られている。この研究では、磁界腫瘍の共プロモータとして働くかどうかについて調べた。雌性SENCARマウス(6-7週齢)の皮膚を発がんのイニシィエータとして10 nmolのDMBAを加え、それから腫瘍のプロモータとして4.9 nmol (0.3ug)のTPAを1週間毎、23週に渡って処置した。48匹のマウスを60Hz、2mTの磁界に1日6時間、1週5日間ばく露した。同数のマウスを擬似ばく露群として用いた。12週間後、腫瘍をもつマウスの割合、マウス当たりの腫瘍の数は磁界ばく露群の方が高かった。18週間後は、ばく露群と擬似ばく露群とで、統計的に有意に異なり、それぞれ25%と8%、腫瘍の平均は1.9±0.69と0.65±0.46(それぞれ平均±標準偏差)で統計的に大きな差が出た。23週目では統計的には有意ではなかった。 (英文不記載)
発がんプロセスのイニシエーションと腫瘍の成長のプロモーションに、それぞれDMBAとTPA(PMAと同義)を用いた。合計96匹のマウスを用いた(各48匹の2群)。各々のマウスを、単用量の亜発がん用量のDMBA(10nmol)で処理した。その1週後から、TPA処理(0.3µg)を23週間にわたって毎週実施した。一方の群を偽ばく露対照とした。もう一方の群から毎日、無作為に3匹を抽出し、ばく露した。腫瘍の成長を物理的に毎週検査した。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
60 Hz
ばく露時間:
repeated daily exposure, 6 h/day, 5 days a week
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