研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[異なる細菌株の生存率に対する50 Hz磁界の影響] med./bio.

Effects of 50 Hz magnetic fields on the viability of different bacterial strains

掲載誌: Electromagn Biol Med 2005; 24 (3): 293-300

この研究は、さまざまな細菌株の増殖に対する50 Hz磁界の影響を調べた。実験には、細胞の形状が異なる細菌として、棒状細菌(E. coli、L. adecarboxylata)、球状細菌(S. aureus、P. denitrificans、S. paucimobilis、R. erythropolis)を採用し、両者を比較した。ばく露群および対照群増殖曲線を光学濃度測定により作成した。ばく露に用いた円筒コイルは、最大10 mTの誘導磁界を生成した。ばく露時間は最大24分まで変化させた。ばく露は実験室温度(24-26°C)で行われ、換気装置により細菌試料の温度は維持された。その結果、ばく露群において、光学濃度の低下が観察された;棒状細菌の方が磁界による低下が大きかった、と報告している。

研究目的(著者による)

異なる細菌株の成長に対する50Hz磁界の影響を調べること。

詳細情報

細胞の形状が異なる細菌を比較した:桿菌(Escherichia coli, Leclercia adecarboxylata)及び球菌(Staphylococcus aureus, Paracoccus denitrificans, Sphingomona paucimobilis, Rhodococcus erythropolis)。

ばく露中の温度を24-26℃に維持した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: up to 48 min

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • unspecified
ばく露時間 up to 48 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
  • cylindrical coils
ばく露装置の詳細 Samples were placed on a non-conductive stand in the center of the coil.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 10 mT unspecified 指定なし - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

ばく露したサンプルの光学密度の低下が認められた。磁界の影響は桿菌でより強かった。著者らは、磁界の影響はばく露した細胞の形状に依存すると結論付けている。

研究の種別:

研究助成

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