研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[ミツバチの血リンパの生化学的マーカーに対する各種の強度の50 Hz電界の影響] med./bio.

Effect of the electric field at 50 Hz and variable intensities on biochemical markers in the honey bee's hemolymph

掲載誌: PLoS One 2021; 16 (6): e0252858

先行研究で、50 Hz電界へのばく露がミツバチの行動プロテアーゼおよび抗酸化酵素の活性を変化させることが示されていることから、この研究の著者らは、50 Hz電界ばく露したミツバチの血リンパにおけるアスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST)、アラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT)、およびアルカリホスファターゼ(ALP)の活性、ならびにアルブミンおよびクレアチニンの濃度を調べた。働きバチを木製ケージ(200 × 150 × 70 mm)内に配置し、<1、5.0、11.5、23.0、または34.5 kV/mの均質な50 Hz電界に1、3、6、または12時間ばく露した。電界ばく露の終了直後に各群の100匹から血リンパサンプルを採取した。その結果、強度の異なる50 Hz電界へのばく露後、AST、ALTおよびALPの活性は低下した。AST、ALTおよびALPの活性の低下は、ばく露時間が長いほど大きかった。電界ばく露はミツバチの重要な代謝サイクル(クエン酸回路、ATP合成酸化的リン酸化、β酸化、等)を阻害するかもしれない。更に、電界ばく露は重要な非酵素性抗酸化剤であるクレアチニンおよびアルブミン濃度を変化させた。これらの変化は、タンパク質代謝の擾乱と筋活動の増加を示しているかもしれない、と著者らは結論付けている。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • electric field
ばく露装置
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
電界強度 5 kV/m - 測定値 - -
電界強度 11.5 kV/m - 測定値 - -
電界強度 23 kV/m - 測定値 - -
電界強度 34.5 kV/m - 測定値 - -

Reference articles

  • Migdał P et al. (2020): [50 Hzおよび可変強度の電界の影響力下でのミツバチの選択された生化学的パラメータの変化]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

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