この研究は、4週齢のBalb/cマウスを0、0.1、0.5、2.5 mTの50 Hzの電力周波数磁界にヘルムホルツコイル内で90日間ばく露し、炎症またはがんと関連している可能性がある循環ケモカイン指標を調べた。その結果、対照群とばく露群の体重には測定可能な差は認められなかったが、ルミネックスアッセイでは、循環ケモカインの応答特性が異なることが明確に示された。血清中の単球走化性タンパク質(MCP)-3、マクロファージ炎症性タンパク質(MIP)‑1α、MIP‑1β及びMIP‑2のレベルは、3か月のばく露期間中に有意に変化しなかったが、その他のケモカイン(IP‑10、GROα、RANTES、エオタキシン‑1及びMCP‑1を含む)の循環レベルはばく露によって有意に変化した。反応したケモカインのうち、エオタキシン-1及びMCP-1は0.5 mTばく露で有意に増加した。この知見は、電力周波数磁界の潜在的な前炎症性を強調するものであり、電力周波数磁界によるがん等の疾病の誘発の根底にある作用機序の解明につながるかも知れない、と著者らは結論付けている。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
8 hours/day for 0, 1, 10, or 90 consecutive days
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ばく露2:
50 Hz
ばく露時間:
8 hours/day for 0, 1, 10, or 90 consecutive days
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ばく露3:
50 Hz
ばく露時間:
8 hours/day for 0, 1, 10, or 90 consecutive days
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周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | 8 hours/day for 0, 1, 10, or 90 consecutive days |
ばく露の発生源/構造 | |
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チャンバの詳細 | mice were housed in standardized cages (10 mice per cage); all cages were placed in the same room |
ばく露装置の詳細 | a transformer was used to provide electric current to the coils for generating the magnetic field; the homogenous region of the magnetic field was 0.4 x 0.4 x 0.4 (m) with harmonics below 1.0 %; magnetic field inside the cage was kept constant; magnetic field was switched on at least one minute before exposure to avoid transients |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 0.1 mT | effective value | 測定値 | - | - |
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