研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[60Hz磁界ばく露後のINIT/10T1/2細胞のDNA合成の増加:磁界の作用か熱作用か?] med./bio.

Increased DNA synthesis in INIT/10T1/2 cells after exposure to a 60 Hz magnetic field: a magnetic-field or a thermal effect?

掲載誌: Radiat Res 1999; 151 (2): 201-208

この研究は、0.1〜0.8 mTの60 Hz磁界発がん促進因子として作用するという仮説を検証した。発がん物質メチルコラントレンでイニシェートされたC3H 10T1 / 2マウス線維芽細胞を用いた。酢酸レチニルを用いずに増殖させた細胞に、0.1〜0.8 mTの60 Hz磁界ばく露(または擬似ばく露)を与えた。その結果、ばく露から8日後において、ばく露群および擬似ばく露群での [3 H]チミジン取り込みは同レベルであり、両者は無ばく露群のものより有意に高かった;[3 H]チミジン取り込み速度は、酢酸レチニルの回収の最初の数日間、培養器の温度のわずかな(0.1-0.8℃)および一時的(60分)な上昇に対して非常に敏感であった;ばく露擬似ばく露、無ばく露細胞における[3 H]チミジン取り込み速度の違いは、少なくとも部分的にはばく露中の温度のわずかな上昇に起因する可能性がある、と報告している。

研究目的(著者による)

本研究は、60Hz磁界がマウスの線維芽細胞における発がんプロモータとして作用するかも知れないという仮説をイン・ビトロで検証するためにデザインされた。

詳細情報

陽性対照にはテトラデカノイルホルボールアセタートで処理した細胞を用いた。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: 30 min to 24 h.

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 30 min to 24 h.
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
チャンバの詳細 Forma 3158 incubators
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 100 µT effective value - - 0.8 mT.

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

60Hz磁界ばく露された細胞と偽ばく露された細胞で統計的有意差は認められなかった。

研究の種別:

研究助成

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