この研究は、精子およびホルモンのパラメータに対する、精索静脈瘤と携帯電話をズボンのポケットに保持することとの複合影響の有無を評価するため、1993-2007年に不妊クリニックに通院していた男性468人について、後ろ向き分析を実施した。精索静脈瘤は臨床検査で判定し、患者に携帯電話の使用と保持の仕方を質問した。世界保健機関(WHO)の1999年のガイドラインに従って精子サンプルを分析した。血清テストステロン、黄体形成ホルモン(LH)および卵胞刺激ホルモン(FSH)を評価した。その結果、携帯電話をズボンのポケットに保持することと精索静脈瘤の有意な影響が、多変量解析で認められた(どちらもp < 0.001)。精索静脈瘤には、精子の濃度(p = 0.003)、LH(p = 0.014)およびテストステロン(p = 0.003)への影響が見られた。グレード1の精索静脈瘤と比較して、グレード2には精子の濃度(p = 0.004)に差が見られた。テストステロンに関しては、グレード1(p = 0.002)および2(p = 0.003)と比較して、グレード3に差が見られた。携帯電話をズボンのポケットに保持することには、正常な形態の精子の割合およびLHに対する影響力が見られた(どちらもp < 0.001)。精索静脈瘤と携帯電話をズボンのポケットに保持することには複合影響は認められなかった(p = 0.76)、と著者らは結論付けている。
グループ | 説明 |
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参照集団 1 | mobile phone use: no |
集団 2 | mobile phone use: yes, storage in trouser pocket |
タイプ | 値 |
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評価可能 | 468 |
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