研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[マウスの海馬でのCa(2+)シグナル伝達および二重メッセンジャーシステムならびにハスの子嚢から抽出したプロシアニジンの反転機能に対する超低周波磁界の影響力] med./bio.

Influence of extremely low frequency magnetic fields on Ca(2+) signaling and double messenger system in mice hippocampus and reversal function of procyanidins extracted from lotus seedpod

掲載誌: Bioelectromagnetics 2017; 38 (6): 436-446

この研究は、マウスの海馬でのカルシウムイオンシグナル伝達および二重メッセンジャーシステムに対する、超低周波(ELF)磁界(50 Hz、8 mT、4時間/日、28日間)の影響力を調査した。調査に含めたメッセンジャーは、G-タンパク質、Ins(1,4,5)P3(IP3)、ジアシルグリセロール(DAG)、cAMP-依存性プロテインキナーゼ(PKA)、およびCa2+依存性プロテインキナーゼC(PKC)であった。その結果、ELF磁界は、Giタンパク質IP3、DAG、PKAおよびPKCベータ、カルシウムおよびカルモジュリン依存性タンパク質リン酸化プロテインホスファターゼカルシニューリン(PP2B)、細胞内Ca2+含量の増加、ならびに、カルシウムカルモジュリン依存性タンパク質キナーゼII(CaMK II)およびPKCアルファの減少を生じた。加えて、ELF磁界ばく露は、海馬ニューロン細胞死に重要な役割を担う、脳由来神経栄養因子BDNF)のレベルを低下させた。但し、ハスの子嚢から抽出したプロシアニジン(LSPC)の経口投与(特に90 mg/kg)は、これらの変化を有意に回復させ、ほぼ正常レベルに達した。著者らは、これらは全て、LSPCはCa2+ /CaMK II/CREB/BDNFおよびDG/PKC/MAPKシグナル伝達経路を通じたカルシウムシグナルおよび二重メッセンジャーシステムを仲介しており、ELF磁界による改変を回復させるかも知れないことを示している、と結論付けている。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 8 mT - 測定値 - -

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究助成

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