この研究は、ウィスター雄ラット(n=70;体重200-250g)を7群(各n=10)に無作為に分け、Wi-Fi放射へのばく露実験を行った。ばく露装置にはWi-Fiルータを用い、ルータアンテナとラット拘束器の距離は20cm、ばく露時間は1日8時間とした。7群のうち、A群(ビタミンC(V.C)250 mg/kg/日の経口摂取およびWi-Fi放射)、B群(Wi-Fi放射)、C群(V.C摂取)は1日のみの実験、E群(V.C摂取)、F群(Wi-Fi放射)、G群(V.C摂取およびWi-Fi放射)は5日連続で実験した。D群は無処置対照群とした。いずれもばく露終了後に採血し、アルカリフォスファターゼ(ALP)、アラニンアミノ基転移酵素(ALT)、アスパラギン酸アミノ基転移酵素(ASL)、γ-グルタミン酸転移酵素(GGT)の活性レベル、血糖、コレステロール、トリグリセライド(TG)、高密度および低密度リポタンパク質(HDLおよびLDL)の濃度を測定した。その結果、1日ばく露では、血糖濃度の上昇、TGおよびGGTレベルの低下が見られたが、その他の濃度および酵素活性に変化はなかった;5日間ばく露では、血糖の低下、コレステロールおよびLDLの上昇が見られた;いずれの変化に対しても、V.Cの保護効果が見られた、と報告している。
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