<目的>ほ乳類胎児発達に及ぼす磁界ばく露の影響については骨格発達のわずかな異常がみられる以外には奇形はみられないことでほぼ一致している。もう一つの点はCBA/Sマウスで胎児吸収が増加することが報告されている。本実験では近縁のCBA/Caマウスを用い磁界が胎児に影響するか否かを検討する。 <対象・方法>SPF CBA/Caマウス10-13週齢の雌。妊娠0日から18日までばく露。群については表1。妊娠18日に胎児を検査。 <結果・結論>表2~6にデータをまとめてある。表4、5に示されているように骨格異常がばく露群で有意に多い。この点を除けば胎児に対する毒性はない。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
continuous, 24 hrs/day from day 0 to day 18 of gestation period.
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ばく露2:
20 kHz
Modulation type:
pulsed
ばく露時間:
continuous, 24 hrs/day from day 0 to day 18 of gestation period.
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ばく露3:
50 Hz
ばく露時間:
continuous, 24 hrs/day from day 0 to day 18 of gestation period.
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周波数 | 20 kHz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous, 24 hrs/day from day 0 to day 18 of gestation period. |
Modulation type | pulsed |
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Rise time | 5 µs |
Fall time | 45 µs |
ばく露の発生源/構造 |
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Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 15 µT | peak-to-peak | 測定値 | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous, 24 hrs/day from day 0 to day 18 of gestation period. |
ばく露の発生源/構造 |
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Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 0.13 mT | effective value | 測定値 | - | - |
つがわせた雌マウスを24時間/日、18日間ばく露した。3つの異なる磁界ばく露を印加した(50Hz/13µT;50Hz/0.13µT;20kHz交流/15µT)。適切な偽ばく露を実施した。
母獣の血液及び骨髄の分析では悪影響は見られなかった。磁界ばく露は胚の再吸収、一腹当たりの着床または生きている胎児の数にも影響しなかった。外形異常を生じた胚の数は増加せず、全ての群で同様であった。但し、ばく露群では一貫して、少なくとも3つの骨格の変化のある胚の数が統計的に有意に増加した。
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