この研究は、血小板懸濁液(濃度1 × 109/0.001dm3)に、自動車の電子機器(1kHz, 0.5mT)、理学療法装置(50Hz, 10mT)、LCDモニタ(1kHz, 220V/m)の電磁界を実験的に再構成した放射電磁界の30分間のばく露を与え、懸濁液のカタラーゼ活性およびマロンジアルデヒド濃度を、ばく露群と無ばく露群で比較した。その結果、発生源の種類に拘わらず、ばく露群ではカタラーゼ活性およびマロンジアルデヒド濃度の上昇が見られた;最も有意差が大きかったのは自動車の電子機器の電磁界の場合であった、と報告している。"
細胞は3群に分けられた: 1) 1 kHz磁界(自動車の電子機器の代理として)へのばく露、 2) 50 kHz磁界(理学療法装置の代理として)へのばく露、3) 1 kHz電界(LCDモニタの代理として)。それぞれのばく露群に対して、別個の対照群がテストされた。
36個のばく露および対照の試料が、2つの検査(カタラーゼ酵素活性および細胞膜脂質過酸化)のそれぞれにおいて用いられた。(EMF-Portalによる注記:各群のサイズは明記されていない。)
周波数 | 1 kHz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 30 minutes |
Additional information | magnetic field |
ばく露の発生源/構造 | |
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チャンバの詳細 | polyethylene tubes |
ばく露装置の詳細 | coils were positioned over and under a plastic support in which 8 polyethylene tubes containing the tested suspensions were inserted into holes; field had a uniform course |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 0.5 mT | - | - | - | - |
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 30 minutes |
Additional information | magnetic field |
ばく露の発生源/構造 | |
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チャンバの詳細 | polyethylene tubes |
ばく露装置の詳細 | coils were positioned over and under a plastic support in which 8 polyethylene tubes containing the tested suspensions were inserted into holes; field had a uniform course |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 10 mT | - | - | - | - |
周波数 | 1 kHz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 30 minutes |
Additional information | electric field |
ばく露の発生源/構造 |
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チャンバの詳細 | polyethylene tubes |
ばく露装置の詳細 | copper plates were positioned over and under a plastic support, respectively, in which 8 polyethylene tubes containing the tested suspensions were inserted into holes |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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電界強度 | 220 V/m | - | - | - | - |
(EMF-Portalによる注記:論文における結果の有意性に関する全ての記述は、統計学的有意性として明記されていなかった。結果のp値も記されていない。)
全ての実験群で、それらの対照群に比べ、カタラーゼの酵素活性の有意な上昇が見られた。最も高い有意性が見られたのは第1群(1 kHz磁界:自動車の電子機器を代表する)であった。
同様に、全ての実験群で、それらの対照群に比べ、脂質過酸化が上昇した。これについても、第1群で最も大きな上昇が見られ、有意性があった。
著者らは、ヒト血小板の50 Hz または1 kHzの磁界、あるいは1 kHzの電界のいずれへのばく露も、酸化ストレスを引き起こす可能性があり、1 kHzの磁界が最も大きな影響を持つかも知れない、と結論している。
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