この研究は、様々なばく露時期および期間で50Hz磁界(MF)ばく露を受けたマウスに見られた影響を報告している。胎児期から生後280日齢までのばく露を受けたリターのオスでは、対照動物と比較して、体重および腎臓と肝臓の重量が有意に低かったが、メスでは影響は見られなかった。成獣期に140日間のばく露を受けたマウスでは、有意な成長低下が見られ、60日間のばく露を受けたより若いオスのマウスでも同様の影響が見られた。数日間の短期ばく露を受けた若年オスのマウスでは、対照動物に比べ、体重低下傾向がみられた。20kHz磁界を用いた場合、若年オスのマウスで60日間のばく露後に反対の傾向を示した、と報告している。
異なる時間割に従い、2系統のマウスを磁界(50Hzまたは20kHz)にばく露した。実験1:妊娠初日から280日齢まで(50Hz);実験2:84日齢から140日間(50Hz);実験3:29日齢から、それぞれ20、30、40、及び60日間(50Hzまたは20kHz);実験4:21日齢から、それぞれ1、2、または4日間(50Hz);実験5:30日齢から90日間(50Hz)
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
Experiment 1*: throughout pregnancy + 280 days of age, experiment 2: 140 days, experiment 3: 20 days, 30 days, 40 days and 60 days, experiment 4: 1 day, 2 days and 4 days, experiment 5: 90 days
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ばく露2:
20 kHz
Modulation type:
pulsed
ばく露時間:
Experiment 3: 20 days, 30 days, 40 days or 60 days
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周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | Experiment 1*: throughout pregnancy + 280 days of age, experiment 2: 140 days, experiment 3: 20 days, 30 days, 40 days and 60 days, experiment 4: 1 day, 2 days and 4 days, experiment 5: 90 days |
ばく露の発生源/構造 | |
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チャンバの詳細 | Three specially made racks with coils. One rack was used for 50 Hz exposure, the second one for 20 kHz exposure ands the third one used for sham in which the coils were not connected to current source. |
Additional information | *In experiment 1, mice mated while being exposed to magnetic field. The exposure was continued with the pregnant mice until day 20 after birth and was carried on with the off spring till 280 days of age. In experiment 2: adult mice were exposed. In experiment 3, 4 and 5, young mice were exposed. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 14 µT | peak | 指定なし | - | - |
胎児の段階から280日までばく露された雄のマウスで、有意に低い体重ならびに肝臓及び腎臓の重量が認められた。これらの結果は雌のマウスには認められなかった(実験1)。140日間ばく露されたマウスで低い成長が認められた(実験2)。ばく露されたマウスで腎臓及び肝臓の重量が有意に低減した(実験5)。
著者らは、観察された影響はばく露期間に依存すると結論付けている。加えて、若いマウス、及び雄のマウスが、より敏感であることが判明した。50Hzばく露の影響は20kHzよりも大きかった。
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