この研究は、生後3か月のモンゴルスナネズミを用いた実験で、全脳虚血処置および超低周波磁界(ELF-MF)ばく露が行動に与える影響を調べた。スナネズミに、両惻の総頸動脈の10分間閉塞による全脳虚血を引き起こした後、再灌流開始と同時に、ELF-MF(50Hz、0.5mT)への7日間ばく露を開始した。60分間のオープンフィールド行動テスト(運動性、常同行動、回転運動、および不動性)を、再灌流から1、2、4、7、および14日目に実施した。その結果、対照群に比べ、再灌流後4日目まで、10分間の全脳虚血自体が有意な運動活動の増加(運動、常同行動および回転)を誘発し、その結果として、不動性低下が示された;ELF-MFばく露は、実験記録を取った全期間において、虚血誘発性運動活動亢進の発症を抑制したが、その抑制効果が有意に見られたのは、虚血後の活動亢進が最も明白であった再灌流後の最初の2日間であった;ELF-MFばく露による抑制があっても、依然として脳虚血群の運動活動は、対照群に比べ有意に多かった(ただし再灌流後1日目のみ)、と報告している。
頸動脈を外科的に10分間閉塞して脳虚血を誘導した。成獣(3月齢)の雄のスナネズミを4群に分けた(各6-8匹):1) 対照、2) ばく露、3) 虚血、4) 虚血+ばく露。対照群を更に、無傷の対照、偽手術、偽ばく露に細分した。
ばく露の1、2、4、7日目(即発影響)及びばく露の7日後(14日目、遅発影響)に行動学的パラメータを調査した。
animals were divided into the following four groups: i) control ii) exposure to EMF iii) ischemia iv) ischenia + exposure to EMF
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 7 days |
ばく露の発生源/構造 |
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ばく露装置の詳細 | two 26 cm x 43 cm x 15 cm polycarbonate cages with 3 - 4 animals each, positioned on both sides of the electromagnet so that the center of the cage was at a distance of 20 cm from the pole |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
10分間の全脳虚血は、それ自体が運動活動、常同症及び回転の有意な増加を生じ、結果的に、虚血動物では対照と比較して、4日目まで不動性の減少を生じた。超低周波磁界ばく露は、それ自体が運動活動の増加傾向を示した(データは示されていない)。
超低周波磁界ばく露+虚血(グループ4)は、モニタリングの全期間を通じて、虚血による運動亢進を抑制した(特に、虚血後の運動亢進が最も明白な時期である、再灌流後の最初の2日間に)。
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