<目的>直流および交流磁界への長期曝露が行動変化をもたらすかどうかを、興奮性探索(オープン場)行動、運動活性で調べることを目的とする。 <方法>対象は雌雄のラット(Wistar)で雌は妊娠した対象としていない両方を使用した。体重は180-210gであった。実験前1週間、順化させ、その後、実験を行った。ラットは17cm長、11.5cm径のホルダーに入れ、0.49T(勾配;0-2T/m)の直流及び0.018Tの50Hz磁界に、20日間にわたり、毎日1100から1300hで曝露した。興奮性は4通りの刺激(背中にエアを加える、毛に触る、ガラス棒で背に触る及び手で掴む)で、探索行動はオープン場で、運動活性は1時間で15、30、45、60分毎に測定した。解析はChi-squareおよびMann-WhitneyUテストで行った。P<0.05で有意差を確認した。 <結果および結論>興奮性(Irritability)に対する結果を図3に示す。影響は観察されない。探索行動(5通りでAmbulation、peeping、rearing、washingとdefecation)の内、Ambulation行動が4日で減少する傾向があるが有意ではない。その他の行動は僅かに減少する傾向があるのみである。またdefecation行動は増加する傾向がある。直流磁界では、妊娠ラットの運動活性は曝露後4日で減少するが、交流磁界では妊娠していないラットで10日で有意に増加する(図5)。結論として、雌雄のラットを交流および高直流磁界に長期間曝露すると、興奮性が減少するとしている。
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