この研究は、頭痛や不眠症などのさまざまな自覚症状を訴え、その原因が電磁界であると信じている電磁過敏症(EHS)の人と非EHSの人を対象に二重ブラインド化試験を行い、EHSが生理学的原因または他の原因の結果であるか否かを調べた。EHS者群(n = 15)および非EHS者群(n = 16)の被験者は、30分間の磁界ばく露(60 Hz、12.5 μT)またはその擬似ばく露中に、生理学的変化(心拍数、呼吸数、心拍変動)、自覚症状、および磁界の知覚を同時に検査された。その結果、磁界ばく露は、どちらの群でも生理学的パラメータまたは8つの自覚症状に影響を与えなかった;EHS者群が、非EHS者群群に比べ、磁界の知覚に優れていたという証拠も得られなかった;したがって、自覚症状は60 Hz、2.5 μTの磁界ばく露が原因で生じたものではなく、他の非生理学的要因によるものであったと結論される、と報告している。
60Hz磁界が、電磁過敏な、及び電磁過敏でない被験者の心拍、呼吸数及び心拍変動に影響力を及ぼすかどうか、または自覚症状を生じるかどうかを調べること。更に、電磁過敏な及び電磁過敏でない被験者が磁界ばく露を知覚する能力を比較し、電磁過敏の人々が経験する自覚症状の起源を判定すること。
電磁過敏を自己申告した15人及び電磁過敏でない16人の2つのボランティアグループを、偽ばく露及び実ばく露でテストした(異なる2日間に)。
自身の症状の原因は携帯電話だけだと考えるのではなく、電気製品及び/または高圧送電線のせいだと考える被験者だけを、電磁過敏な人々として採用した。
周波数 | 60 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | continuous for 30 min |
ばく露の発生源/構造 | |
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Distance between exposed object and exposure source | 20 cm |
ばく露装置の詳細 | 20 cm high solenoid with a radius of 20 cm and 2000 turns, resulting in a coil thickness of 0.7 mm; test person seated on a chair in the exposure room with the solenoid positioned 20 cm above the head |
Sham exposure | A sham exposure was conducted. |
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