研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[EHSおよび非EHSの人における60Hz磁界による生理学的変数および主観的症状] med./bio.

Physiological variables and subjective symptoms by 60 Hz magnetic field in EHS and non-EHS persons

掲載誌: 2011 Annual International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society, Boston, MA, USA. IEEE, 2011: pp. 1925-1928; ISBN 978-1-4577-1589-1

この研究は、電磁過敏症(EHS)を自己申告した人(n = 15)および非EHS参加者(n = 16)を被験者としたボランティア誘発実験を行った。被験者は、60Hz、12.5 µTの磁界へのばく露または擬似ばく露セッション(どちらも30分間)に参加し、セッション中、生理学的変化(心拍数呼吸数心拍変動)測定および主観的症状調査を受けた。その結果、磁界ばく露は、EHS自己申告者群および非EHS者群のどちらのグループでも、生理学的変数や自覚症状に影響を与えなかった;自覚症状は、60Hz、12.5 µTの磁界へのばく露によるものではないと結論される、と報告している。

研究目的(著者による)

電磁過敏症の起源を判定するため、生理学的変化(心拍呼吸数心拍変動)及び自覚症状を調べること。

詳細情報

電磁過敏症を自己申告するボランティア15人(男性10人/女性5人)、及び電磁過敏症でない被験者16人(男性11人/女性5人)の2群が参加し、異なる2日間に偽ばく露及びばく露された。
4つの異なる段階で生理学的データを5分間記録した:ばく露前の安静時、11分間のばく露後、27分間のばく露後、ばく露終了の11分後。1、10、26分間のばく露中、及びばく露終了の10分後の症状被験者に質問した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: continuous for 32 min

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 32 min
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
Distance between exposed object and exposure source 20 cm
ばく露装置の詳細 20 cm high coil with a radius of 20 cm and 2000 turns of wire, covered with fabric; test person sitting on a chair with the coil 20 cm above the top of the head
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 12.5 µT - - - -

Reference articles

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

どちらのグループにも、生理学的変数または自覚症状に対する磁界ばく露の影響はなかった。

研究の種別:

研究助成

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