この横断調査は、MP群(n=45):携帯電話関連症状申告者、EHS群(n=71):電磁過敏症申告者、PB群 (n=106):人口ベースの標本、C群 (n=63):電磁界関連症状のない人の4群に対し、各自のEMH関連症状と非関連症状、性格特性、ストレスについて質問紙調査を行った。症状(眩暈、集中困難、不安、記憶障害、頭痛、疲労、睡眠障害等)をEMF関連症状として感じるか、非関連症状として感じるかの調査、日常状況調査、各種パーソナリテストとストレス度テストが含められた。その結果、特定のEMF発生源に関連した症状をもつ人と電磁過敏症の人では、症状や不安、抑うつ、身体化(病理所見を欠いた身体的不調)、疲労、ストレス度における違いがあることが示されたと報告している。
スウェーデンで実施した研究で、携帯電話関連症状または電磁過敏症の人々において、電磁界に関連した、及び電磁界に関連しない症状、不安、抑うつ、具体化、消耗及びストレスの有病率を評価した。更に、両群を人口ベースのサンプル及び電磁界関連症状のない対照サンプルと比較した。
参加者を4群に分けた:携帯電話関連症状を有する被験者45人の携帯電話(MP)群、電磁過敏症の被験者71人の電磁過敏症(EHS)群、106人の参加者が含まれる人口ベースのサンプル群、この群のうち電磁界関連症状のない63人が対照群を構成した。
タイプ | 値 |
---|---|
適格者 | 160 |
参加者 | 117 |
参加率 | 73 % |
EHS群は、携帯電話関連症状のある群よりも多く、電磁界に関連した症状と関連しない症状の両方を報告した。MP群は体性感覚症状をより多く報告したが、EHS群は神経衰弱症状をより多く報告した。参照群と比較すると、MP群では消耗及び抑うつのレベル上昇が認められたが、不安、身体化、ストレスについては認められなかった。EHS群では、ストレス以外の全てについてレベル上昇が認められた。著者らは、携帯電話関連症状を有する人々と電磁過敏症の人々には、症状ならびに不安、抑うつ、身体化、消耗、ストレスに関して違いがある、と結論付けた。
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