この研究は、咽頭がんおよび喉頭がんの患者のTリンパ球の付着能力を、腫瘍特異的なウイルス性LDH抗原の存在下で評価する研究の一環で、非付着性Tリンパ球(NAL)に対する50Hz正弦波磁界の影響力をイン・ビトロ実験で調べた。実験に用いた50Hz正弦波磁界の磁束密度は、0.5、0.1、および0.05 mTであった。その結果、がん治療開始前の時点のTリンパ球に実験的に磁界ばく露を与えた場合のNAL値(Tリンパ球に占めるNALの割合)、およびがん治療が奏功している過程のTリンパ球に実験的に磁界ばく露を与えた場合のNAL値のどちらも統計学的に有意に低下していた;これは、インビトロにおいて磁界は、喉頭がんおよび咽頭がんの患者のTリンパ球の付着能力を高めることを意味する、と報告している。
2000-2005年に咽頭がん及び喉頭がんの患者52人において、Tリンパ球の付着能力を総合的に調べた(データは示されていない)。
加えて、がん治療過程のがん患者のTリンパ球サンプルにおける非付着細胞の数値の磁界ばく露と非ばく露への依存度を、イン・ビトロで比較した。
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | continuous for 60 min |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | 33 cm long coil with a diameter of 30 cm; test tubes with cells placed in the center of the coil |
非付着Tリンパ球の数は、磁界ばく露の影響力下では統計的に有意に少なかった(一般的ながん治療の前、ならびに治療成功後に採取したTリンパ球で)。各種の磁束密度での影響に統計的有意差はなかった。
磁界は咽頭がん及び喉頭がんの患者のTリンパ球のイン・ビトロでの付着能力を高めた。
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