<目的>細胞の接着力という観点から、白血球の細胞性免疫に対するサイン様磁界の影響を調べる。 <方法>健常者とがん患者から採取した白血球(CD4Ly細胞)懸濁液にLDHウィルス抗原を加えた。その後、0、1、10mTの50Hz磁界に60分間曝露した。細胞の接着力の指標として、IP=M/33(Mは接着力のない白血球の割合(%))とし、IP=1.3を標準とした。 <結果及び結論>健常者のCD4Lyは、0、1、10mTと磁界が強くなるに従って僅かずつIPが増加したが、どれもIP<1.3であった。一方がん患者のCD4Lyは0mTの時にはIPが非常に大きかったが、1、10mTの場合は健常者と同程度であった。つまり、磁界はがん患者のCD4Lyの接着力を著しく増加させるが、健常者には影響を与えないということがわかった。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。