この研究は、健康な人およびがん患者(治療前および治療後の人を含む)から採取したTリンパ球に磁界(直流(DC)および50 Hz交流(AC); 0.1および0.05 mT)ばく露を連続して60分間与え、細胞性免疫の反応を調べた。細胞性免疫と相関すると考えられている白血球の付着を、白血球付着阻害(LAI)アッセイで評価した。その結果、磁界へのばく露により、Tリンパ球、特に治療前のがん患者由来のTリンパ球の付着が増加した;0.1および0.05 mTの磁界のばく露の影響は、より強いレベルである0.5〜10 mTの範囲の磁界の影響と同様である[JEIC注:抄録においては、強いレベルに関する文献等の記載なし];0.05 mT のACおよびDC磁界の影響は、磁界に起因する大きな違いを示さなかった、と報告している。
細胞性免疫の主な任務は、他の細胞の表面での外来抗原への反応である。細胞性免疫は白血球細胞の付着特性と相関している。
健康なヒト、ならびに医学的治療前及び治療後(約3-4か月後)のがん患者から採取したリンパ球を磁界にばく露した。
周波数 | 50 Hz |
---|---|
タイプ |
|
波形 |
|
ばく露時間 | continuous for 60 min |
ばく露の発生源/構造 |
|
---|---|
ばく露装置の詳細 | Test tubes containing cell suspension were positioned in the center of the coil. For sham exposure, test tubes were placed in the same coil for the same amount but with no magnetic field. |
磁界ばく露はTリンパ球、特に、治療前のがん患者から採取したものの付着を増加させた。0.1及び0.05mTの磁界ばく露の影響は、0.5-1.0mTの範囲のより強い磁界と同様であった。0.05mTのAC及びDC磁界の影響には、磁界に起因する大きな差異は認められなかった。
このウェブサイトはクッキー(Cookies)を使って、最善のブラウジングエクスペリエンスを提供しています。あなたがこのウェブサイトを継続して使用することで、私たちがクッキーを使用することを許可することになります。