研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[60Hz及び30microTの磁界への妊娠した若齢の雌ウシのばく露] med./bio.

Exposure of pregnant dairy heifer to magnetic fields at 60 Hz and 30 microT

掲載誌: Bioelectromagnetics 2007; 28 (6): 471-476

妊娠した若いホルスタイン牛のうち、体重499±45kg、妊娠期間3.1±0.7ヶ月、年齢21±2.0ヶ月の32頭が限定され、磁界30μTがばく露され、12時間の光源照射と12時間の暗転のサイクルが行われた。若いメス牛は16頭ずつの2つのレプリケートに分けられた。各レプリケートは8頭ずつの2つのグループに分けられ、1つ目のグループには非ばく露、2つ目のグループにはばく露がされた。牛は4週間にわたって異なる処置を受けた。4週間後、牛への処置は交代され、ばく露グループは非ばく露グループになり、逆も同様である。こうして、処置はさらに4週間続けられた。頸静脈カテーテルが差し込まれ、血液サンプルが週に2回集められ、プロゲステロン(P4)、メラトニン(MLT)、プロラクチン(PRL)、およびインスリン様成長因子1(IGF-1)の濃度が測定された。飼料消費量が毎日測定された。妊娠した若い牛への磁界ばく露は、735kV高圧電流の下に1日20時間、4週間にわたって曝されるのと同様に、僅かな影響を引き起こすことを、この結果は示唆した。これは、統計的に重要な高い体重(1.2%)、高い毎週の体重増加率(30%)、血清中のPRL(15%)とIGF-1(4%)の濃度の減少によって、証明された。MFばく露中に発見された異常な臨床的兆候および重要な変化の絶対的規模の欠如は、動物健康上の重大な危険を防ぐことを妥当なものにする。

研究目的(acc. to editor)

このイン・ビボ研究は、妊娠した若齢の雌ウシにおけるホルモン濃度、餌の消費、体重に関する、低周波磁界(735kV高圧電力線の下に相当)の影響を調べるために実施した。

詳細情報

妊娠したホルスタイン種の若齢の雌ウシ32頭(約2歳)を妊娠3半期に調べた。牝牛を16頭ずつ2群に分けた。各群を8頭ずつの2群に細分した(一方は非ばく露群、もう一方をばく露群)。動物に異なる処理を4週間与えた。4週間後、動物の処理を切り替え、ばく露群を非ばく露群に、またはその逆にした。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 60 Hz
ばく露時間: 20 h/day continuous for 2 x 4 weeks; with a two months intervall without exposure between the experiments

ばく露1

主たる特性
周波数 60 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 20 h/day continuous for 2 x 4 weeks; with a two months intervall without exposure between the experiments
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
チャンバの詳細 chamber: 15 x 10 x 3 m, containing 8 wooden cages, each housing 1 animal
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 30 µT - 測定値 - -

Reference articles

  • Burchard JF et al. (1999): [電界及び磁界にばく露された乳牛の血漿及び脳脊髄液中の多量元素及び微量元素の濃度]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

妊娠した若齢の雌ウシ磁界ばく露は、僅かな生理学的影響を生じた。これは統計的に有意に高い体重、高い1週間の体重増、プロラクチン及びインスリン様成長因子のホルモン濃度の低下、によって証明された。
異常な臨床的兆候はなかったこと、及び磁界ばく露の際に検出された有意な変化の絶対的な度合いから、動物健康への主要なハザードは論駁された。

研究の種別:

研究助成

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