この研究は、白血病発生に対するELF磁界の効果を評価する実験を行なった。出生後24時間以内に、新生仔マウスの肩甲骨間領域に皮下注射されたジメチルベンズ(a)アントラセン(DMBA)によって胸腺リンパ腫/白血病が誘導された実験動物モデルを使用した。第2週齢から165匹のマウスに、1mT、3時間/日、6日/週、16週間の磁界ばく露を実施した。同じ処置をされた155匹のマウスに、同じスケジュールで擬似ばく露を実施した。32週の時点で生存している全ての動物を屠殺し、病理学的に検査した。その結果、リンパ腫性白血病を合併した進行胸腺リンパ腫の発生率は、それぞれ21.8%および23.9%であり、両群に統計的に有意差はなかった;ただし、ばく露群では、肝臓へのリンパ腫細胞の高密度転移が高率(50%)で見られ、対照群では16.2%であった(χ2 = 9.847、P <0.01)、と報告している。
磁界ばく露がジメチルベンズ(a)アントラセン(DMBA)で処理したマウスにおいてリンパ腫及び白血病の成長に及ぼす影響を調査すること。
腫瘍の成長のイニシエーションのため、新生マウスを単用量の発がん化学剤DMBA(35µg、皮下注射)で処理した。2週後、磁界ばく露(50Hz、1mT、3時間/日、6日/週、16週間)を開始した。32週齢の時点で検査のため動物を屠殺した。DMBA処理+偽ばく露の群を対照とした。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50 Hz
ばく露時間:
3 h/day, 6 days/week for 16 weeks
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