研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[50 Hz、5 mTの磁界にばく露した後の雄ラットの性ホルモン状態] med./bio.

Sex hormone status in male rats after exposure to 50 Hz, 5 mTesla magnetic field

掲載誌: Arch Androl 2006; 52 (5): 363-369

この研究は、ラットを用いた実験で、50 Hz、5 mTの超低周波磁界が性ホルモンの状態に及ぼす影響を調べた。60匹の雄のアルビノラットを6群に分けた。そのうちの3群はそれぞれ、1、2、および4週間のばく露期間で、磁界チャンバー内に生成された50 Hz、5 mT磁界の連続ばく露を受けた。他の3群は、それぞれのばく露群に対応する期間、擬似ばく露処置を受けた。各ばく露期間終了時に、対応する擬似処置群を対照として、血清中のテストステロンLH、FSH、およびプロラクチンアッセイを行った。その結果、血清テストステロン有意な変化を示さなかった;FSHは、1週間ばく露群で、擬似ばく露群よりも有意な増加を示した;LHは、4週間ばく露群でのみ、擬似ばく露群よりも有意な増加を示した;血清プロラクチンレベルは、すべての磁界ばく露群で擬似ばく露動物よりも有意な増加を示した、と報告している。

研究目的(著者による)

超低周波磁界が雄ラットの性ホルモンの状態を変化させ得るかどうかという疑問を調査した。

詳細情報

60匹の雄のアルビノラットを用いた

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: continuous for 1, 2 or 4 weeks

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
ばく露時間 continuous for 1, 2 or 4 weeks
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
ばく露装置の詳細 152 cm long double walled cylindrical cage made of 2 mm copper plates, inner diameter: 114 cm, outer diameter: 140 cm, grounded, at each end closed with a copper mesh; around the outer cylinder 4 coils with 270 turns of 2.2 mm insulated copper wire were wound, connected in parallel
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 5 mT - 測定値 - -

Reference articles

  • Mostafa RM et al. (2002): [ラットの記憶とコルチコステロンレベルに対する2G超低周波磁界ばく露の影響]

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

テストステロンのレベルに有意な変化は認められなかった。
1週間の磁界ばく露はFSHレベルの有意な上昇を生じた。LHレベルの有意な上昇が4週間の磁界ばく露群に認められたが、プロラクチンのレベルの有意な上昇は全てのばく露群で認められた。

研究の種別:

研究助成

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