研究のタイプ: 医学/生物学の研究 (experimental study)

[超低周波磁界に対する被験者個々人の感受性] med./bio.

Individual subject sensitivity to extremely low frequency magnetic field

掲載誌: Neurotoxicology 2006; 27 (4): 534-546

この研究は、先行研究の知見(ヒトの姿勢性振戦低周波磁界(ELF-MFばく露に敏感である)を背景に、二重ブラインド化、ばく露擬似ばく露プロトコルを用いた試験で、24人の被験者のELF MFの「オン」および「オフ」条件下での姿勢性振戦を評価した。3つの振戦特性について、振戦の変化方向が被験者別に分析された。その結果、高振幅振戦を示す被験者はMFばく露により反応しやすいように見えた;MFには即時的な影響(「オン」条件と「オフ」条件の間)と、より遅発性の永続的な影響(「ばく露」条件と「擬似ばく露」条件の間)もあった;どちらもその差はわずかであった;被験者内および被験者間の変動のため、統計学的分析を行うことはできなかった、と報告している。

研究目的(著者による)

本研究は、超低周波磁界ばく露に関連した体位性振戦の特徴における、被験者ごとの、及び被験者間の差異を調べるために実施した。

詳細情報

24人の健康な、磁界に対して過敏症でないと自己申告した20-50歳の男性が、65分間のセッションに参加した。被験者には、人差し指を固定位置に保持するよう依頼し、その間にオン/オフのセットアップが異なる磁界下で体位性振戦を記録した。

影響評価項目

ばく露

ばく露 パラメータ
ばく露1: 50 Hz
ばく露時間: 14 min exposure, 3 min rest, 14 min sham exposure, 3 min rest, 14 min exposure, 3 min rest, 14 min sham exposure

ばく露1

主たる特性
周波数 50 Hz
タイプ
  • magnetic field
波形
  • sinusoidal
ばく露時間 14 min exposure, 3 min rest, 14 min sham exposure, 3 min rest, 14 min exposure, 3 min rest, 14 min sham exposure
ばく露装置
ばく露の発生源/構造
Sham exposure A sham exposure was conducted.
パラメータ
測定量 種別 Method Mass 備考
磁束密度 1 mT - - - -

Reference articles

ばく露を受けた生物:

方法 影響評価項目/測定パラメータ/方法

研究対象とした生物試料:
研究対象とした臓器系:
調査の時期:
  • ばく露前
  • ばく露中
  • ばく露後

研究の主なアウトカム(著者による)

被験者内及び被験者間のばらつきの大きさのため、統計的分析は実施できなかった。被験者振戦振幅に関して、「高」及び「低」振幅振戦の2群に分けられた。高振幅振戦被験者は、低振幅振戦被験者と比較して、磁界ばく露に対してより敏感なようであった。

研究の種別:

研究助成

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