この研究は、可溶性および不溶性の西洋ワサビペルオキシダーゼ(POD)の触媒活性に対する50〜400 Hzのさまざまな周波数の磁界(1 mT)の影響を調べた。酵素が生体内で作動する条件をシミュレートするために、不溶性PODは、ゼラチン膜捕捉またはナイロングラフト膜への共有結合により固定化した。結果として、可溶性PODの不活性化率は、磁界の周波数により正および負の相互作用を示し、130 Hzで最適な正の相互作用を示した;反対に、固定化PODでは、負の相互作用はなく、ゼラチン膜捕捉では150 Hzで、共有結合による付着では170 Hzで、最大の正の相互作用を示した;50 Hzの場合、および250 Hzを超える周波数の場合、不溶性PODにおいて影響は観察されなかった;磁界と不溶性酵素の触媒活性の間の正の相互作用の最適周波数は、可溶性酵素のそれよりも高い周波数にシフトした;シフトの大きさは、固定化プロセスに関わる物理的な力の強さに依存する、と報告している。
ホースラディッシュペルオキシダーゼはイン・ビボでの膜結合酵素の一つで、そのために不溶性だと見なされている。本研究では、可溶性及び人工不溶性のペルオキシダーゼの触媒活性をイン・ビトロで調査した。ゼラチン膜での捕捉、またはナイロン膜での共有結合のいずれかにより固定化した。
ばく露 | パラメータ |
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ばく露1:
50–400 Hz
ばく露時間:
1, 2, 3 and 4 h
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周波数 | 50–400 Hz |
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タイプ |
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波形 |
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ばく露時間 | 1, 2, 3 and 4 h |
ばく露の発生源/構造 | |
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ばく露装置の詳細 | A Plexiglas shelf held the samples parallel to the coils and was positioned in the middle of the structure between the two coils. |
Additional information | Two coils were framed on a Plexiglas structure parallel to each other at distance of 10 cm. The temperature during the experiment was kept at 25°C. |
測定量 | 値 | 種別 | Method | Mass | 備考 |
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磁束密度 | 1 mT | effective value | 測定値 | - | - |
可溶性のペルオキシダーゼについては、電磁界ばく露による酵素活性の正ならびに負のパーセンテージ変化が認められた。正の最大値は130Hzで見られた。固定化の特徴に依存して、正の影響の最大値は150Hz(捕捉)及び170Hz(共有結合)でそれぞれ見られた。不溶性のペルオキシダーゼについては、負の相互作用は認められなかった。
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