携帯電話および超高周波(UHF)波は酸化ストレスを引き起こし、精巣毒性をもたらすことが指摘されている。この研究は、ラットにおける高周波放射による酸化ストレスに対するロスマリン酸(RA)の効果を評価した。雄のWistarラット42匹を以下の6群に割り付けた:対照群、5 mLの生理食塩水(0.9% NaCl)を経口投与。携帯電話ばく露群:915 MHzにばく露。UHF波ばく露群:2450 MHzにばく露。RA/携帯電話ばく露群:RA投与と915 MHzばく露。RA/UHF波ばく露群:RA投与と2450 MHzばく露。RA群:RA(20 mg/kg)を単独投与。30日間の連続ばく露後、精巣の生化学的および組織病理学的パラメータを測定した。一元配置分散分析(ANOVA)とTukeyの事後検定を用いて統計比較を行った。その結果、携帯電話およびUHF波放射はスーパーオキシドジスムターゼ、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼなどの抗酸化酵素の活性およびグルタチオン含有量を有意に低下させた(P<0.001)。対照的に、UHFはマロンジアルデヒドレベル、一酸化窒素レベル、タンパク質カルボニル含有量などの酸化ストレス指標を有意に上昇させた(P<0.001)。UHFはまた、セルトリ細胞、精祖細胞、一次精母細胞の数、上皮の高さ、精細管および管腔直径を有意に低下させた(P<0.001)。RAは有効な抗酸化物質として、上述の損傷を逆転させ、UHFがラットの精巣に及ぼす悪影響を酸化ストレス指標の有意な減少および抗酸化酵素の増加と組織学的パラメータの改善によって緩和した(P<0.001)。RAはUHFによる毒性からラットの精巣を保護し、酸化ストレスを減少させることができる。RAは食品サプリメントとして、UHF環境汚染に曝露される人々を保護するのに有用である可能性がある、と著者らは結論付けている。
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