この研究は、6.0 ± 0.5 V/mの900 MHz電磁放射に1時間/日、15日間ばく露したラットの学習および記憶能力、ならびに海馬における酸化ストレスに対する、チモキノン[ブラッククミンシードとして知られる植物からの抽出物。肝臓保護作用、抗炎症作用、抗酸化作用、抗がん作用等が研究されている]の防護作用を調べた。その結果、電磁放射ばく露+チモキノン処理(10 mg/kg/日)のラットでは、電磁放射ばく露のみのラットよりも成績が向上した。電磁界ばく露は海馬のスーパーオキシドジスムターゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、およびマロンジアルデヒドのレベルを上昇させ、脳由来神経栄養因子のレベルを低下させたが、チモキノン処理はこれらのパラメータを全て改善させた。また、電磁界ばく露群では、N-メチル-D-アスパラギン酸受容体の発現が低下し、ガンマアミノ酪酸(GABA)アルファ受容体の発現が上昇したが、これはチモキノン処理によって反転した、と著者らは報告している。
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