<目的> ラット乳がんモデルを用い、磁界ばく露が乳ガンの数と発育に影響を及ぼすか否かを検討する。 <方法> DMBA 5mgずつ1週間間隔で4回投与、50Hz、100μTの磁界を91日間連続してばく露、実験室のレイアウトは図1に示す。実験中乳がんを触診により確認し、91日間後、病理組織学的に検討した。 <結果及び結論> 図2に示すように8週間後からばく露群で有意に腫瘍を発生したラットの数が増加した。腫瘍の大きさは図6に示すようにばく露終了時には有意に大きくなっていた。機序は不明であるが、一つの可能性として磁界ばく露によりメラトニンが減少することが考えられる。 (英文不記載)
Female rats were divided into two groups of 99 rats and were housed 9 rats per cage.
周波数 | 50 Hz |
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タイプ |
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ばく露時間 | 24 h/d, 7 d/week for 91 days |
ばく露の発生源/構造 |
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チャンバの詳細 | 6 exposure chamber (three for MF exposure and the other three for sham exposure); Acrylic cages/ 390 mm x 550 mm x 220 mm. |
ばく露装置の詳細 | Each rat recieved 5 mg of dimethylbenz(a)anthracene dissolved in sesame oil (1ml/rat) and was placed into its home cage into the exposure chamber. |
磁界ばく露群は偽ばく露群よりも統計的に有意に多くの腫瘍を生じた。DMBA投与の13週後のばく露群で、触診で推定した腫瘍のサイズが有意に大きかった。但し、腫瘍のあるラット1匹当たりの腫瘍の平均数は変わらなかった。本研究の結果は、このDMBAラットモデルにおける磁界ばく露は乳がんの成長を促進し、発生率を高めることを示している。
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